映写雑記

映画館の設備視点

映画館の座席の選び方

こんにちは。皆さんはシンエヴァ観ましたか?25年間お疲れさまでした。

 

さて、今回はいたるところでよく話題に上がってるのを見かける、映画館の座席の選び方についてです。

 

映画館で毎週の様に映画を観ている人は、あまり思わないかもですが、たまにしか観ない人は結構、どこ選べばいいんだろうって悩んでしまうと思います。

なので、選ぶときの一つの指標になったらなと思って書いていきます。

 

映画館の座席の王道ポジション

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いきなりブログを書き始めたのでボールペンの雑な手書きで申し訳ないですが、劇場を上から観た図だとおもってください。横線は座席のつもりです^q^

スクリーンの文字が左に寄ってるのも大目にお願いします。

 

さて、映画館の座席選びでは映像の見え方も大事ですが、音の聴こえ方の方が一番影響するので、音の聴こえ方を中心に説明します。

 

基本的な映画館の音響は、測定用のマイクを何本か立てて、そのマイクで測定した音を元にチューニングをして決めていきます。その何本かのマイクの中に基準になるマイクがあり、そのマイクの測定位置がその劇場のベースになっています。

その基準になるマイクの位置は、いわゆる映画館業界ではドルビーポイントとか言われていたりします。

 

そのドルビーポイントなるものが、上の写真の○で囲った位置ぐらいです。

だいたい劇場の前から2/3列の中央あたりがそのポイントになっている事が多いです。

 

この測定ポイントは、結構アバウトに決めるので神経質に測って選ばなくて大丈夫です。窓口やインターネット予約の時になんとなく真ん中より2~3列ぐらい後ろな気分で選べばいいです。

マイクを立てる時も測定の都合上ちょっと中央よりずらしたりする場合もあるので、絶対的に正確にはならないのです。

 

ドルビーアトモスとかIMAXはどうなんですかね?両方とも体感ではもうちょっと前の中央よりな席が主のような気がします。

 

とりあえず初めての劇場だった場合は私はこの考えを基準に選びます。

 

座席で変わる音の聴こえ方

いつも王道のポジションが取れるとは限りませんし、なによりその人にとってのベストな席がその王道のポジションだとは限りません。

音の聴こえ方の変化によって王道のドルビーポイントよりも、別の席の方がその人にとっては良い席な可能性もあります。

 

音は空気中を伝う物理現象で、スピーカーの設置状態から壁や椅子や人体などのさまざまな影響をうけます。

 

そのため席によって音の聴こえ方は全く変わります。

なるべく均一に聞こえるように設計とチューニングをしますが、耳からスピーカーとの距離が変わったり壁からの距離が変わるので、すべての席が全く同じ音というのは不可能です。

そして、距離や箱の形、壁の影響から来る音の問題というのは音響の電気的なチューニング、つまりイコライザーでは完璧に解決できません。建築的な対策を立てないと補正が難しいです。

 

音の問題とは、その席だと聞こえない音があったり、聞こえすぎる音があったりという現象の問題です。

 

これが厄介なんですよね

こちら側からすると、いや建築の構造上それはしょうがないんじゃが・・・というのもお客様からすると「知らんがななんとかせい」って話なので。

 

とまあちょっと話がずれましたが、席によって音の聴こえ方は変わるという話です。

 

そして、その聞こえ方の変化というは劇場の形や、壁の材質なんかでも千差万別なため実際に聴かないとどう聞こえるかというのは判断し難いです。

 

よく私は映画を観ながら頭を左右に振るのですが、それは左右のバランスを観るという他に、その席だと聞こえないor聞こえすぎる音なのではというチェックも含めて頭を振ります。高域の音って数センチずれるだけで変わるのでそれだけでもチェックになります。

※他のお客様の迷惑になるので、一般鑑賞中は止めましょう。試写テスト時のお話しです。

 

このように、ちょっとした変化で音の聴こえ方はかなり変わるので、ドルビーポイントな席が取れなかったからと言って落胆せず、好みな音を探す気持ちでいろんな席を試してみてください。

悪い方向に変わる場合もありますが、良い方向に変わってる場合も凄くあります。

 

出来れば同じ映画を何度か同じ劇場で観て、好きな席を探すのも一つの楽しみなのかなと思っています。

違う映画だと何が変わったのか分からないので、同じ映画ってのがミソです。

ただ同じ映画何度も見るのってちょっとしんどいですね。。。

 

私の話ですが、キツイ音はしんどい気分だなーって思ったときは結構前の方の席でみたり、ちょっとぬくぬく?まったり観たいなって時は壁際の席を選んだりします。

細かい理由は長くなるので割愛しますが、前の方で見るとスピーカーの高音域の軸上から外れるのでちょっと音がマイルドというかきつい部分が弱くなりやすかったり、壁際は低音が溜まる現象が起きやすいので、ちょっともっさりして寝やすい音になるんですよね(個人差ありなおかつ劇場によって違いもあり)

と結構選んで観ています。

 

一概に、ここで観ればこう聴こえる!というのは言えない事ですが、席を探す楽しみもあるよという事です。

注意点としては、自分に合わなかった席や、聞こえ方の違いによってこの席良く聞こえないからダメとかネガティブな批判を人に押し付けるのはまったく映画館を理解していないただのモブになってしまうので止めましょう。全ては物理法則と好みの問題です。

聴こえる事が制作者の意図している音の場合もあれば、聴こえない事が製作者の意図している音の場合もあるのです。

 

 

ではまた。