映写雑記

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ガルパン最終章3話について語りたい(ネタバレあるよ)

girls-und-panzer-finale.jp

こんにちは、初めに今回はネタバレあるので、3話を観てない人は見ない方がいいです。ネタバレ別に関係ないやって人は大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと前にシンエヴァに続いて、ガールズ&パンツァー最終章3話が公開されました。

 

ガルパン劇場版が劇場に音響監督自ら足を運んで監修するという文化?の始まりだったと思います。そこからドマイナーだった「いろんな劇場に足を運んで劇場の違いを楽しむ」というカルチャーが多くの人に知れ渡ったと思います。

 

個人的にも色々と思い入れの深い作品でして、音も含めてたくさん勉強させていただきました。社会経験的な意味でも色々と迷惑かけたり等苦い思い出が多いですが成長させてもらいました。

最終章1話の時なんて音をスタジオで作ってるところ見せてもらっちゃったもんね!!劇場版のBD収録修正(だったと思うけど記憶があいまい)の時もスタジオお邪魔しちゃったもんね!!!音響監督にあれこれ聞いちゃったもんね!!(唐突な自慢

 

とまあ、単純に作品が好きって以上に思い入れのある作品です。その3話が公開されて少し経ったので以前からガルパンについての想いや感想など語りてぇえなあ友達いねえなぁブログにしよって思ったのでブログにします。

 

感想とか

3話の冒頭の戦闘シーンからまず今迄と音が違うなとちょっとびっくりしました。

使われているSEとかの話ではなく構成の仕方です。2話とは大きくLCRのバランスが違っているように思います。

完全にアトモスを基板に作ってきたなって感じになっていて、2話とまるっきり違うので、あれこれ作品間違えたか、、、?と思ったぐらいの感想でした。

 

知波単との戦いで2話の最後の方と同じ試合なのに全く違う。。。

あと西さんかわいい。

 

サラウンドがグワングワン回ってるのは以前からでしたが、回り方が前後左右軸ではなく立体的というかアラウンドな感じになったという印象でした。

まこさんカワイイみぽりんのしかめっ面最高だぜぇええヒャッホォオ

 

続いて私大好きクルセーダーの登場シーンではローズヒップ愛されてますねデュフフですわとテンション上がりましたが、あのクルセーダーのシーンの過剰なLFEはもうなんか定番になってますね。

 

プラウダと黒森峰のシーンはなんていうか、音的にはいつものガルパンって感じを受けました。

カチューシャスパシーバマジ尊いッス

エリカ様のシーンは本当に良き。3話で一番好きです。

 

あとあれですね、良く以前から空気を読むエンジン音的な言われ方をしていますが、3話はいつも以上に空気読んでて静かすぎてちょっと焦るところもありました。

 

そして今回トリである継続戦ですが、カンテレのミカさんのあの戦闘曲。前回から凄くアレンジが入っていて鳴らすのがどちゃくそ難しいと思います。現に私の劇場でもかなり苦戦しています。劇場版の時も難しかったけど「いくぞ」の時は単純にSEとの共存が難しかったんですよね。というか改めてあの楽器の帯域を潰さず鳴らすのかなり難しいぞ、、、

ミカさんのカンテレになりたい。

 

4話早く作ってって感じでとてもよかったです。

 

 

さて3話の感想だったんですが、ガルパンで割と個人的なトップ3に入る思い出というか、ああそいう事もあるのかと勉強になった事の一つに、台詞やSEって全部聞こえてなくても良いという場合があるという事でした。

昔、作ってるところを見学している時に

「これセリフつぶれちゃうと思うんですけどいいんですかー」

「ここはいいよー」

っていう感じのやり取りを目の当たりにしたシーンがあります。

これはガルパンに限った話ではないと思います。

 

という事はこのシーンのセリフが聞こえてしまう場合は、作った人達の意図しない音で鳴っているという事になるという事ですね。

 

その事を知ってから、このセリフは聞き取れていいのだろうかとかという悩みも増えましたが、、、

映画音響ってむずかし

 

そんなことを思い出しつつ、先日なんとなくネトフリで最終章を見直していたんですが、洋画以上に劇場を意識してしまっているせいで、家庭環境での再生が全く上手くできない作品になっていました。。。うん、ガルパンはやっぱ劇場で見るべき作品だなと思います。

 

 

 

あとちょっと手前味噌な話なのですが、3話は今回初めて私主軸で劇場の音響調整させてもらったので楽しかったです。その場に音響監督が居たかどうかの違いだけで、他のスクリーンでも手間暇かけています。

以前からもそうしてましたけど、今回はメインでフェーダー握らせてもらったってのもありいつも以上に通常上映も監修してもらったスクリーンと同じクオリティでお出ししています。

本当はあんまり気にせずどのスクリーンでも観て貰いたいですね、まあ拍がついている方が人気なのはしょうがないですね。

あと機材のスペック差はどうしようもない。。。

 

最後はなんか自分の仕事話になってしまいましたが、日本全国いろんな上映がされているガルパンなので、是非映画館で観てみてください。

割と近いところに音響監督監修の劇場があるかもしれません。

 

ではまた。