映写雑記

映画館の設備視点

竜とそばかすの姫を映画館で楽しむコツ

お久しぶりです。ブログネタはいっぱいあったのですが、元気がなかったので更新してませんでした。

ryu-to-sobakasu-no-hime.jp

 

さて、今回は昨日より公開された竜とそばかすの姫という細田守監督の新作を、映画館で120%楽しむためには映写的にみてのコツがあるので書いていこうと思います。他にも書きたいネタの作品はあるんだけどね!

 

ではそのコツとは何かを先に言ってしまうと、

席は1/3より後ろでできれば中央を取った方がいい。

です。前派の人たちは結構つらいかもしれません。

次になぜかを説明していきます。

 

後ろ目の席がいい理由

この作品、映像と音楽が素晴らしいです。なので映画館はこの素晴らしさを皆さんに届けるために頑張りたい作品です。

しかし基本的に普通に見てもらっても楽しめる作品なのですが、一つ癖があります。

劇中の楽曲のメインボーカルがLRの2chなんです。センターにもうっすらいるんですが、うっすらなのでうっすらです。

なんでこれが癖なのかというと、座席によってのボーカルの音像定位のバラつきが激しかったり、以前ステレオ再生は映画館では難しい理由をブログで述べましたがまさに難しい状態になります。

 

achamiya.hatenablog.com

 

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雑な図で説明します。

映画館の前面には左からL,C,Rチャンネルというスピーカーが存在します。

 

スピーカーには音の軸と指向角度というのがあります。

図の赤い線がスピーカーの軸上とします。この軸上がスピーカーのナチュラルな音が聞こえる主軸のラインです。

黒いハの字の線をスピーカーの指向角度とします。指向角は簡単にいうと軸上ほどじゃないけど、ちゃんと音が聞こえる音のエリアです。

 

つまりどう言うことかというと、図の青い車線のエリアではLとRのハの字のエリアに入らないので音がちゃんと聴こえないと言うことです。

 

はい、竜とそばかすの姫はLRの音楽なので、青い車線のエリアだと美味しいところが楽しめません。

注意点、メインスピーカーの指向角度は平均的に結構広く、劇場の設計の段階でもカバーエリアは加味され設置されるのでこの絵ほどデッドスペースは生まれません。イメージしやすいように大きく書いただけです。

 

そして、この青い車線外だったとしても、LとRを合わせたファントムセンターのボーカルの音圧が適正となるため、席が左右どちらかに偏ると偏った側のスピーカーのボーカルしか聞こえず、顔が真ん中にあるのに声は左右どっちからか聞こえるという感じになってしまいます。

画のサイズがビスタならまだ誤魔化せるんですが、この作品、シネマスコープで横に広いのでちょっときついです。

 

しかーも!

ステレオ音源の難しさでも書きましたが、LとRのファントムセンターありきで作られてしまうとキャンセレーションが起きてる場合ちゃんと定位しない音がでてしまう!

だからボーカルがゆらゆらしたり聴こえない音が多くなってしまいます。

 

これらの現象は音響調整とかでなんとかなるモノではありません。

 

劇場によって適正なポイントは変わってしまいますが、まず前方1/3より後ろで中央よりの席であればまあ大丈夫だとおもいます。

めちゃくちゃ音の印象変わるので是非何度かリピートして席を変えてみてもらいたいという気持ちもあります。

 

よければ参考にしてみてください。

??「ベルの歌が聞きたいがために欲望さらして映画館の席取ゲームをはじめたまえよヒーハッハッハッハ」的な気持ちで書きました。

 

つか普通にCchにボーカル入れてくれればよかったんだが?

という個人的な意見もあります。

 

 

ではまた