こんにちは、今回も頭で考えている事を適当にメモ代わりにしていこうと思います。
映画で使うスピーカーに欲しい性能
映画で使うと言ってますが、たぶん映画に限らず欲しい性能だとおもいます。
個人的な考えがメインで、基本的に頭は悪いのであんまり音響学とかそいう事はわかってない発言になります。
僕の考えでスピーカーに求める性能は、「HiからLowまで同時に音が出せる」をとても求めています。
それは何故かというと、現実世界で聴く音というのは究極のフルレンジ(1way)音源だと思っています。水滴も爆発音も打撃音や車の走行音、楽器も声も全て、音が発生している点(場合によっては面とか線とか)から同時にHiからLowまで全ての音が出ています。いろんな音で純音(自然界にはそもそも存在しない)以外は解析すると耳で聴こえている音よりかなり広いレンジが入っているというのが分かると思います。
環境でズレていったりはしますが、基本、音の発生源は一つだと考えています。なので、スピーカーもHiとLowの音が同時に出てくるのがよりリアルに近い音になると思っています。
そして、映画は音楽も自然界の音も声も機械の音、宇宙の音からファンタジーの音と想像の世界もいれて世界に存在する音を全て扱っていると言っても過言ではないと思います。
そう考えた時に、録音の事は少しややこしくなるので置いといて、必要だと思うのは、いかに本物の音を再生できるスペックがあるかだと思います。好みの音ではなく理論的に本物の音に近い音が出せるかというのに重点を置くべきで、それが出来れば、あとは制作側で好みに音を作れば好みの音になるし?と思っています。
同時に音を出すのはとても難しい
では、その同時に全ての音を出すスピーカーというのは存在するのかという話ですが、恐らく現存していません。というかスピーカーの仕組み的にとても難しいです。
各スピーカーのメーカーさんたちはとても頑張ってそこを突き詰めて研究されてますが、「だいぶ誤差が減ってきたけど完璧はまだもっと先」というぐらいかなと思っています。
なぜ、難しいかというと、スピーカーは前後の振動で音を出しているわけですが、高い音は細かく振動して低い音は大きく振動する必要があります。
そこで高い音の振動はあんまりエネルギーは必要はないですが、高速で振動する必要があります。
低い音はあまり速く振動する必要はないですが、大きなエネルギーが必要になります。音の成分になる周波数は1秒に何度振動をするかなのと振動の波長の長さの関係などのもろもろの理由から低い音ほど、面積か前後のふり幅を大きくする必要になってきます。
ハエとか蚊などの虫の羽音って高速なのでプーンって高いですが、大きな蛾や鳥になってくるとボフボフと低い音の違いのようなものです。
乱暴な例ですが、想像で構わないんですけど、ハエとか蚊に鳥のような羽音を出せって無理だと思いません?スピーカーもそれと一緒で高い音と低い音の共存が難しいんです。
そこで2wayや3wayなどのマルチウェイ方式が考えられて、高い音と低い音の役割を分けたユニットを搭載してるのかなと思っていますが、運動のエネルギーが全く違うし、運動量が増える分コーン紙が歪んだり、駆動ロスが生まれたりで高い音のユニットと低い音のユニットがそもそも速度が揃わないという状態になります。
小さいうちわで仰ぐ勢いに合わせて人ぐらいの大きさのうちわを仰げって難しいのと一緒です。
さらに、同時に音が出せるようになったとしても音が出ている点が違うので、音が別れて聞こえてしまいます。それを解消するために考えられた機構が同軸ユニットだったり同軸スピーカーだったりしますが、その複雑な構造上いろいろ難しい事になっています。
意外に欠陥だらけだぞスピーカーの仕組み!!
そしてそこに電気信号のうんたらかんたらや波形の形うんたらかんたら入ってくるとまったくもって出来る気がしない!!
今の所一番その理想に近いと思った聴いた事あるスピーカーはMeyerSoundのBlueHornシステムだけです。
指向性を感じるぐらいまでのちょっと低いぐらいの帯域までステレオで疑似3Dサラウンド出来るほど位相コントロールが高次元でできていて、同軸より同軸のように音が点に聴こえる謎技術でした。音の出方が超高次元で揃っていないとそもそも出来ない音です。
日本にも何処のメーカーか忘れて、音は聴いた事はありませんが、これに近いシステムもあるそうなのでいつか聴いてみたい。
海外のいろんなポスプロには結構入っているそうです。めちゃくちゃ羨ましい。映画館で使いたいシステムNo1です。というか君の理想で作ってって言われたら客席数無視でこれ入れますね。絶対。
システム側で音が分離しちゃいかんのよ。マジで。