映写雑記

映画館の設備視点

『ハケンアニメ!』を映写視点で観るよ。

haken-anime.jp

こんにちは、今回は映画『ハケンアニメ!』を観ていきたいと思います。

映写視点とかいいつつも単に面白かったからオススメしたいなというのがメインです。

東映に必要なのは行城さんでは?

映画業界にいると、なんでこんな面白いのにお客さん入らないんだろう?っていう映画に良く遭遇します。
口コミで広がってファーストラン以降でお客さんが増えるといった作品も稀にありますが、基本的にそんなムーブメントが起きず、映画の上映が終わっていきます。

この『ハケンアニメ!』もなんかそんな感じで終わりそう。。。
小難しい話とかではなくて、分かりやすく面白い作品で、クリエイター業の人以外にも胸にささる感じの内容じゃないかなと思います。

そしてこの作品の規模感で人が入らない原因に宣伝が上手くできていないってのがあると思います。
いやまあ、部署が違うしあまりちゃんと調べてませんけど、しっかり宣伝ができている映画って、僕のような鎖国人間でも普通に生活してて勝手に耳に入ってきますし、そもそも映画業界内の職場なので、一般の人より「こんな作品があるぞ!」と認知しやすいんですが、公開直前まで全く知りませんでした。
やってなくはないっぽいのですが、なんか微妙に広がっていない感じ。

東映さん自分で自分の作品みて!!行城さん見習って!!

昔から作品の宣伝あんまり得意じゃないよねと個人的な感想をもっている配給の一つです。
作品は面白い作品が多いのにね。

キャストの2次元化

いや、なんか言い方が難しいんですが、この映画みてて凄かったのは、出演者の人たちが演技の凄さもあって良い塩梅な2次元の世界を連想させるキャラ設定なんですよね。
実際はこんな人いないだろうけど、凄くいるように納得してしまう良い塩梅というか。

役者さんたちの演技力だけではなくていろんな演出などの要素が合わさってこのような実写映画としてこのキャラ設定で違和感ない感じになるんだろうなーと勝手に考察しています。

なあ鋼の????

映写的な視点も

映写的に観ていても良い作品です。
画はシネマスコープシネスコ)で、音は5.1chです。
最近、シネスコの作品多いですね。僕はシネスコが好きなので嬉しいです。
近々の作品であれば、『大河への道』『死刑にいたる病』『夜を走る』『鋼の錬金術師 完結編』もシネスコです。

あまり映像の構図とかそいう魅せる理屈に関してはわかりませんが、なんかよくわからんけど良い画(カット)がおおい!!と思いました。配色もあると思うのですが、何気ないシーンでも一枚イラストにできそうな感じ。

音も、かなり良く、良い意味で癖がなくとても素晴らしいなと観てて感動しました。

あと声優が声優役として高野麻里佳が出演していますが、めっちゃ一人だけアニメ声だったり、劇中のアニメの声を発声しているシーンで思ったのが、アニメのアフレコの音もこんな声で撮ってくれたらいいんだけどなっと思う録音でした。高いは高い音なんですが、ちゃんと芯があるので「痛え」ってならないんですよね。

アニメで多いなと感じるのが、下の方の音がなくなりすぎてただ「痛え」ってのと歯擦音で耳がやられるぅってなるあの声の音がまかり通ってる理由がわかりません、なんとかしてほしい。

そういえば、さっきちょっとタイトルを出した『死刑にいたる病』もめっちゃおすすめなんですが忙しくてまだ1時間半ぐらいしか観てないので、全部観たらレビューしようと思います。
これ映写が職業で良くないところだと思うのですが、つまみ食いみたいな観方になってしまうのがたまに悲しい。

話それましたが『ハケンアニメ!』オススメです。