新年あけましておめでとうございます。
大晦日、元旦と普通に映写業務なので特に特別感がない悲しい感じですが、今年も頑張って映画館で映画を上映していきます。
さて、年越しする前にやっとけよって思いますが、今年はどの様な映画に出会えるかワクワクしながら、印象に残っている昨年の映画の音とか映像を振り返っていきたいと思います。
書いてたらくsssssssっそ長くなっちゃったので上半期と下半期で分けます。
個人的な感想をぐだぐだと書き綴るだけですがご容赦を。
順番は公開順です。
『Ryuichi Sakamoto | Playng the Orchestra 2014』
まずは坂本龍一の2014年のコンサートライブフィルムです。
ライブフィルムの中でも屈指の音の良さではないでしょうか。元はステレオベースだと思いますが、上手く5.1chにアップミックスされており、空間がちゃんと広がります。音質も丁寧にとても解像度の高い音が入っていました。ここまで解像度が高いならリアルのホールの音としてはバスはもう少し欲しいかなと個人的な気持ちはありましたが、本当にすごく綺麗な音でした。目を閉じるとオーケストラが見えると思えるくらいでした。映像もめっちゃ綺麗だったので目を閉じる事もなかったですがw大拍手でした。ディスクでもこのクオリティで楽しめるなら買おうかな...
『ジュラシック・パーク 3D』
僕の映画館は3Dできないため上映していないので24年にやった2Dでの話です。
ただ触れておきたいくらいのクオリティだったので触れておきます。本当に1993年の映画とは思えない音と映像でした。映像のリマスターが凄すぎて現代の映画かなと思うレベルで綺麗でした。音は当時で初のDTSデジタル作品であり映画の技術史でも歴史的な作品でもあります。とはいえ30年以上前のマスターでしょと思っていましたが、全力で舐めた事を土下座しました。本当にすごいサウンドクオリティでした。
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
ティルダ・スウィントンが相変わらず美しすぎる...という気持ちで観始めたのですが、音の使い方が本当にすごい。楽曲の音質もめちゃくちゃ良いというのは当たり前ですが、音楽による心情描写や音による空気感の造り方が本当に良く、役者の演技と一緒に芸術的にストーリーテリングをしていて無意識に作品に没入させてくれます。
というか楽曲の音質が本当に良かったなぁ
『野生の島のロズ』
安心信頼約束された凄いクオリティと勝手に思っているドリームワークスのアニメーション映画。
今回もピクサー同様に前の作品でこれ以上もう作れないでしょって思わされたのにこいつら超えて来やがったよっていうくらいの映像と音でぶん殴られた記憶があります。
良く見ると油絵みたいな絵になっている作画と、エンタメ要素もありますが、しっかりと作られてアニメーションという空想の世界をリアルにさせてしまったサウンドデザイン。サラウンドとはこいうことだよ!!って納得させられるくらいに凄かったですね。
映像だけが凄いとか音だけが凄いとかではなくて両方ちゃんと凄いです。
『Flow』
アニメーションが続きますが、『Flow』も凄かったですね。
猫の視点での大自然の中での音がしっかり考えられて作られていながら、遊び心ある音使いが見ていて楽しかったです。
7.1chでありながらアトモスを感じられる天才的なバランスだったような覚えがあります。
『セッション』
『セッション』自体の公開自体は2015年ですが、4Kリマスターが上映されました。ぶっとんだ内容にぶっ飛んだ映像にぶっ飛んだ音というぶっ飛んだ映画です。
この映画、ドラムという楽器がメインなのにほとんどSWの0.1chが使われずに使われててもやたら信号が弱いので、メインスピーカーのLowの性能で戦わされるので映画館によってはかなり苦しい上映だと思います。そういった意味でも面白い作品でした。
まああと何度見ても面白いよね。
『岸部露伴は動かない 懺悔室』
kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp
この作品はとても勉強になる作品でした。
縁あって音響製作をされた高木さんと劇場での音響調整をさせてもらったのですが、とあるシーンでLowがいない!と言われて、「え、うちのシステムでLowが出てない…?」って思ったのですが、メインスピーカーで30Hzが入っており、たまたま上映したスクリーンだと70Hzまでしか下が再生できなかったので、悔しい思いをしました。
言い訳をするなら各スピーカーがフルレンジとして求められるのドルビーアトモスでも50Hzまで出ればいいんだよ!って言ってるのでメインスピーカーで30Hzはかなり厳しい!w
別の30Hzまで出せるスクリーンに移した時はちゃんと出てました。
これは結構実はあるあるで、逆パターンもあります。スタジオがLow出ないシステムで、再生されないので、作るときに処理が甘くなって映画館にきたらボフボフしちゃうというパターンもあります。セリフで多いですね。
調整のやり方も含めて良い勉強になりました。
『国宝』
書いててびっくりしたんですけど、『国宝』まだ上映中なんですよね…w
これ6月の公開だったんだ…w
こちらも岸部露伴と同じように音響製作された北田さんと劇場での音響調整をさせてもらいました。
製作者事に音の掴み方や表現のとりかたが全然違うのでとても楽しいです。
『国宝』の音響調整でも僕が普段とらない手段で音のアプローチを試みるので一緒にやっていてとても勉強になりました。
いつも北田さんの音のダイナミックさにとてもびっくりしますが、今回も凄かったです。
『罪人たち』
僕、映画をいっぱい観るこの仕事やってるんですけどホラーが本当に苦手なんですよね。
なのでこの作品ちょっと?ホラー要素があるので怖かったんですが、うわxっっすgっげぇえって感情の方が上回っちゃうくらい音も映像もかっこよかったです。
とにかく音の使い方のセンスが凄い...僕が勝手に思っている映画に必要でしょと考える音作りの基本がちゃんと高い次元であるのは当たり前なのですが、その上でとても音で観ている人の感情を操るのが上手いなと思った記憶があります。
全体的に暗い映像なので、輝度とキャリブレーションをしっかりしてコンバージェンスもばちっとしてないと奥行がつぶれてしまってせっかくの美しい映像が台無しになるので投影の方も襟を正す気持ちの作品でした。
『F1(R)エフワン』
車好きとしてはとても楽しみにしていた映画でしたね。
音楽の使い方のカッコよさもさることながらフォーミュラーカーのエキゾーストサウンドやメカニカルサウンドへのこだわりが凄かったです。
嘘も多いのですが、本当にフォーミュラーレースを体験しているような音作りで普通ならただのエンタメサウンドを映画の演出にしちゃっているのが凄かったです。
ただ音作りが完全にドルビーアトモスをベースとされているなとわかってしまうので7.1chまでしかできない僕の劇場ではちょっと役不足だったなと思いました。
アトモスで観たかったなぁ...
以上が上半期で記憶に残っていた作品です。
他にも語りたい作品はいっぱいあったとおもいます。
まあ観てない作品もいっぱいありますが。てか1年の映画の公開本数多すぎでは...w
次は下半期です。近日中にアップします。