映写雑記

映画館の設備視点

映画を観るか、映画館を観るか

こんにちは。

今日は映画の感想とかを観てて、映写として「もったいないな!」と思った事がありますので、その話をしようと思います。

 

爆音上映という文化

ここ数年で、爆音上映等の特殊な上映が一般認知されはじめ、賑わうコンテンツの一つになってきたかなと思っております。

先駆者は吉祥寺の今は無きバウスシアターかなと思っておりますが、昨今はいろんな映画館で爆音上映を観る事ができます。あのTOHOシネマズですら轟音シアターなるものを作り出したぐらいに市場的にも無視できない需要になっているんだなと感じました。

 

映画館でみる映画

映画館での映画の見方は十人十色、好きなように観て欲しい!好きなように楽しんでほしい!と思っています。

ですが、映写としてクリエイターさん達が作った映画をお客さんに届ける時にそれとは別の気持ちもあったります。

 

本心を率直に言うと、「爆音だけでなく、もう一回、観て欲しい」

という気持ちがあります。もう一回とは何か、爆音でも何でもない普通の上映で普通に観て欲しいという気持ちです。

 

私の音の先生的な存在の方から学んだ一つなのですが、「感想に音が残っていたら負けなんだ」という事を学びました。つまり、映画の感想が低音すげー!!とかサラウンドが良く鳴っています!な感想になってしまっているのはこちらとしては負けだと思います。

音の記憶があって意識が行くという事は映画のストーリーから意識が離れているという事です。

まあ映画自体が自分に合っているかとか、面白い、詰まらない、そもそも音を聞かせにいく作りだったりとかそいう理由も出てきますが、基本的には舞台や映画は音が邪魔しちゃいけないという事です。

 

何度も見ている映画は、細かい事に気を配る事ができるようになるので、ここの音が良かったとかなるのは当たり前だと思いますが、初見でわくわくしながら見に行く映画であるなら、映画自体も楽しんでほしい、こんないい作品なのにもったいない!と思ってしまう事があります。

爆音も楽しいですし、中毒になります。普通のものではやはり物足りないと感じるのも確かです。ただ、やはりエンターテイメント性を重視した上映だと思っているので、こちらは「映画館を観る」という方がしっくりするかなと思っています。

 

是非、「映画を観る」も一つの選択として増やしてみてください。同じ映画でも受け取る印象が良いか悪いかも含めて全く変わると思います。

 

映画を観て、映画を楽しんで。爆音で観て、映画館を楽しんで貰えたらなと思います。

 

なんかすげーポエムになってしまった...

 

 

ではまた