映写雑記

映画館の設備視点

映画館で鑑賞中にスマホを見ると...

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場内でのスマホの光

 

こんにちは、まず真っ先に言っておきます。今回の記事はスマホを観てはいけない理由以外は私個人の考えです。

映画観賞中にスマホ観ている人って定期的に話題になりますよね。

私自身も映写室にいるとちらほら発見します。何度か自分でも直接お客様に注意したりもしています。

 

今回はモラルとかマナーとかは他の方がいっぱい説明してくれているので、それ以外で上映中にスマホをみてはいけない理由があるのでそちらを紹介し、実際自分で注意してみた経験から映画館の抱える問題点の考察を少ししてみようと思います。

 

上映中にスマホを見てはいけない理由

以前やっていたツイッターでもちょっと言った事あるんですが、上映中のスマホ操作は盗撮の容疑がかかるのでやめた方がいいです。

容疑がかかると普通に警察立ち合いの元でスマホの中身を見せるイベントが発生してしまいますので本当にやめた方がいいです。

たまに「やってないのに何で見せなきゃいけないんだ!」みたいな反論する人いますけど、実際に盗撮やってる人も同じこと言いますよね。つまりスマホの中身を見せない限り容疑は晴れないのです。

たぶんどの劇場も何かあると怖いから普通に警察を呼ぶと思います。

 

上映中のスマホ画面はかなりの害悪

冒頭の写真は上映中を再現した場内でアームレストにスマホを置いて撮影したものです。

写真でみてこの目立ちようなので、実際見るとそりゃもう何これってぐらい目立ちます。

鞄に隠してみている方もいますが、あれあんまり意味ないんです。普通に見えます。

最後列だからと思ってみてる人も居ると思うんですが、反対側の同じ列の人は普通に見えます。人間の視野角は思ってる以上に広いです。

劇場に慣れている人であれば、後ろで光っている物が壁に反射して何かが光ってると気づく人もいるとおもいます。最近は増えてきたドルビーシネマの劇場なんて多分真っ先に分かります。

スマホの光を気にする方が公共施設に向いてないっていう旨のコメントを観た記憶もありますが、違います。映画館は快適な上映環境を提供する場であるので、他人に不愉快に思われる行為をする事の方が映画館という公共施設に向いてないのです。

 

上映中に実際に注意した時に思った問題点などの考察

実際に何度か注意していますが、その時に思った問題点をいくつか。

まず初めに思った事は、中央に座っている人にはリアルタイムで注意が難しい。

結局、鑑賞終了後に警察と一緒に別室へ連行されるのですが、他のお客様的には鑑賞中になるべく早くに注意してもらいたいですよね。

通路よりの席であれば良いのですが、中央に座られているとどうしても他のお客様をかき分けて行き、お客様が鑑賞中の前で注意のやり取りをしないといけません。スマホいじってる人によってはそこで口論になるので上映どころではなくなってしまうリスクが高いです。

 

あと警備員を付けたらどうかという話もありますが、一日の上映回数が少ないミニシアターでなら予算があればできなくもないですが、いくつものスクリーンがあるシネコンでは現実的ではありません。スタッフが常駐する場合もその分だけスタッフを増やさないといけないのでやはり現実的ではないですね。

 

それと一般的なシネコンの構造だと、前方方面から入場する形の劇場が多いと思いますが、その通路から場内を見渡すのは逆にスタッフがお客様の視界に入ってしまうので使えないと思います。前方の異物というのはスクリーンの反射でかなり目立ちます。

 

ちょっと注意した時に感じたことでこれだけ出てきたので、フロアのスタッフはもっと思う事が多いのではと思います。

 

ちなみに映写室から監視するのはどうなのかという話もしますと、映写室からは座席全ては見えません。割とみなさんが思っているより局所的な部分しか見えないです。

私のいるところで一番映写窓が広い劇場でも50席ぐらいしか見えないですね。

 

では劇場内を圏外にするのはどうかという話も以前に偉い人達とした事がありました。ただごめんなさい、なんかすごい出来ない理由があったんですが忘れてしまいました。

 

私の一個人の所感ですが、それでこんな感じなので業務として直接接客している方々たちからするとさらに色々と難題が見えているのではと思います。

 

見捨てて良い問題ではないので、日々どうにかできないかは考えてる事だと思いますが、現状難しそうです。

観ているスマホ画面に警告が表示されるとかで直接干渉できるサービスができれば解決しそうですね。

 

ではまた。