映写雑記

映画館の設備視点

TOHOシネマズ立飛の轟音シアターに行ってみた。

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こんにちは、

という事で、ご近所にできたのでTOHOシネマズの轟音シアターなるものに行ってみました。劇場のレビューもなんですが、さすがTOHOさん、頭いいなって思った事があるのでそれに触れようと思います。

 

場内写真はなんかこう迷惑かなと思って撮ってません。ゴメンちゃい。

 

ご近所なので歩いていきました。

モノレールからはほぼ駅直通なので迷わないと思います。となりがフットボールコートになっていて楽しそう。コロナの自粛期間もありここ数ヶ月一回も行かないうちに色々変わってますね。

 

観にきた作品は、シーンカットのタイムコード暗記しちゃってるぐらい馴染み深い「劇場版ガルパン」です。パンツァーフォー

 

ららぽーとから独立した建物

こいうショッピングモールのシネコンて、ショッピングモール内にある事が多いと思うのですが、独立した建物になっています。後付けの映画館なのでたまたまそうなったんですかね?

これは羨ましいですね。楽しい事やりたい放題です

 

あと以前聞いた話だと、この手のショッピングモールに入っている場合、館内のルールに従わないといけない事が多く、深夜作業が難しいという事もあるそうです。

ここは独立した建物なので自由に動けそうですがどうなんですかね。

 

外見やロビーはちょっと安っぽく感じたのでコストカットを徹底して作ったのかなと感じましたが、何故か建物自体はとっても頑丈な感じです。

やはり新しいのでとっても綺麗な建物です。

 

箱のインプレ

ドリンクバーがとかネタはありますが、専門外なのでスルーします。

さっそく、劇場のインプレをしていきます。

轟音シアターは5番スクリーンになります。入り口にスクリーンサイズが書いてあって11mx4.7m(間違ってたらごめんなさい)。あれ、私のところの最大キャパ劇場とあんま変わらんというかちょっと大きい。

劇場サイズが一回り小さいのでスクリーンの満足感は高いですね。時代に合っていますね。

私のいる映画館、こいうベースの部分は古い設計だよねと思います。

 

劇場に入場した時の印象は、「めっちゃ静か」でした。

室内の騒音レベルを表したNC値というものがあるのですが、NC値だいぶ低いと思います。

空調も全く聞こえないし、外の音も聞こえませんでした。外見からは想像できません。

歩いた感じもめちゃくちゃしっかりした建築の印象。

 

壁のファブリックも光の反射が抑えられて良いです。

余計な装飾もなくコストカットのためかもしれませんが、シンプルな内装がいいです。座席部分に装飾ライトみたいなのとかあると反射してほんと観てて気が散って辛い。

と言った手前なんですが、壁の上の方の謎のパターン模様の部分がえらく反射してしまっていて残念でした。せっかく他がいいのにここだけもったいない。。。

 

残響時間はちょっと短めですかね。結構デッドな印象。

全体的な箱の残響や定在波の感覚を調べたかったけど一人拍手しながら場内歩くとか羞恥心に勝てずできませんでした。

 

音を聞いてみた感じですが、この建物って地下室ないんですかね?SWの鳴りはとってもくっきりすっきりしていて、床抜けしてしまう感じがなくとってもよかったです。とは言え浮き床かもしれませんが、普通のシネコンだとやはり上下の階にちょっと低域は抜けてしまってパワーロスしてるような感覚があるんですが、しっかり伝わってきます。すばらしいですね。

箱の総評は結構な好印象です。

 

画のインプレ

スクリーンサイズは箱のサイズに対して適切な大きさでとても良いいと思いました。

ただ画ですが、スクリーンの問題なのかフォーカスが甘いのかはちょっと眼鏡持って行き忘れたのでわかりませんが、全体的に微妙です。せっかく箱の迷光環境も映写角度も悪くないのに何故そうなった。。。特にアニメなので目立ってしまっているんですが、輪郭線にジャギー感があり、色というかスクリーン表面の雑味が多いです。

表面の雑味はスクリーンの問題な気がしますがどうなんでしょう。

 

 音のインプレ

 この劇場で使われてるカスタムメイドのスピーカーですが、ESFというメーカーさんのカスタムオーダーメイドですね。

実は私の映画館もESFのオリジナルカスタムオーダーメイドのスピーカーを1劇場だけ使用しています。なので期待していきました。

 

SWはアイソバリック方式とあります。確かに、コーントゥコーンタイプが堂々と鎮座しています。エンクロ観る限りベンテッドコーントゥコーン?

 

サラウンドはこれは3Way?4Way?どっちですかね。一番下はコアキシャルユニットで上二つがMidとLowなのかMid-Low二つなのかちょっとわかりません。セオリー通りならMid-Low二つ?最近の流行りってMTMでなるべくコアキシャルっぽい感じで設計するのが流行りだと思うのですが、あえてこのタイプの理由が気になりますね。

指向性が強いHiユニットが下部にきて耳に近くなり、指向性の緩いLowユニットが上にあるので音の低重心化を狙ったんでしょうか。

 

さて視聴の感想ですが、

 

良い所は、あれです。音の統一感があるので、繋がりがいいですね。Bチェーン担当しているジーベックスさんのポテンシャルが高いです。

LFEも輪郭がくっきりしてて、変にボわついていないのですっきりしています。

箱の良さもありそうですね。

 

音自体はスピーカーなのか、ルーム特性の都合でそうするしかなかったのか分からないですが、とてもローファイな音という印象です。解像度がもうちょっと欲しいな?

うーんでも、こいう感じの方が一般に聴き馴染みがある音になりやすいので、いいのかな~

 

もしかしたら、聴きやすさを優先するためにわざと耳につきそうなところを手あたり次第に叩いてるのかもしれません。作品ごとの調整はしてないですよねこれ多分。

でも良くまとまっていると思います。

 

轟音という言葉につられて見に行きましたが、普通に良く出来た劇場でした。

 

TOHOさん頭がいい

ああ、頭いいなと思ったことがあります。

轟音シアターっといって、劇場自体に轟音というレーベルを貼ってあります。つまりその作品ではなくその劇場で上映すると轟音となるわけですよねこれ。

一般的に爆音上映とかなんちゃら上映って、劇場につけているわけじゃなくて、作品につけています。私の映画館でも勘違いされてる事多いですけど、そのメイン劇場でかかるから○○上映ってわけじゃないですよ。

これが頭いいなって思う事がありました。うん。まあそうなるよねっていう。

 

今回は轟音しか観れませんでしたが、近いうちにIMAXとプレミアムシアターもいってみたいと思います。

ただ先に横須賀のヒューマックスに行きたいんですよね。めっちゃ気になっています。

 

ではまた。