映写雑記

映画館の設備視点

映写的にも『燃えよ剣』がオススメだよ。

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こんにちは、今回は久々に映画のレビューというかオススメを書こうかなと思います。
岡田准一主演の『燃えよ剣』です。

 

もちろん、映写的な視点でのオススメです。

 

燃えよ剣』のサウンドデザイン

この『燃えよ剣』、邦画と侮るなかれ、かなり良い音をしています。
録音が良いんだと思います。個人的に最も良かったのはサウンドエフェクトよりもセリフの録音の良さを感じました。

それにサラウンドの使い方がとても良く出来ていて、足し算と引き算のバランスがかなりいいと思います。

足し算と引き算ってのは、僕が今まで見てきた映画を総合して考察した時に個人的なデザインの指標の一つにしているモノで、使う音と使わない音をしっかり間引いてるというのでしょうか、イラストで言うと、拡大するとちょっと雑だけど引いてみるとめちゃくちゃ綺麗なイラストって超技術が必要なんですが、そんな感じ。

音の重心が低い

もう一つ、僕がとても大事にしている音の良し悪しの一つに音の重心という考え方があります。
邦画や日本のアニメでとても多いのですが、音の重心が基本的にみんな高いです。
平たく言うと、高域よりの音で中域がスカスカなニュアンスです。


ただこれ、低すぎてもダメで、ちょうどいい塩梅ってのがあります。ちょうどいいというのはリアルの音の重心に近いが個人的な指標です。
まあ再生システムが変わるとある程度左右されてしまうんですが、重心自体の本質は変わらないと思っています。

邦画やアニメはひたすら重心が高いか、下半身太りのように150Hz以下ぐらいがただただ暴れてしまうような重心の二極が多いです。

そんな中、この『燃えよ剣』はとても良いバランスの重心を持っている声の録音をしてあって、音楽やSEなんかも良い感じの重心です。

岡田君の声がとても綺麗に聞こえます。

 

気になるところもあるよ

唯一ちょっと気になったのが、刀と刀のぶつかるときの音ですかね。なんかそれだけちょっとチープな感じ。

 

画も綺麗

音も良いですが、画も綺麗です。画郭もシネマスコープなのでとても映画!って感じで好きです。いやビスタが嫌いなわけではないのですが、ちょっと古参厨みたいなものがあって、今はビスタの方が大画面になる場合が多いですが、大画面と言えばシネマスコープサイズな気持ちが強いんです。


大画面でちょっとワイルドで土臭い土方な岡田君のイケメンフェイスが堪能できます。いや本当にカッコイイなこの人。
そして、なんだ日本は山田って苗字はイケメンしかいないのかって思うほど山田涼介と山田裕貴も美しいです。他のキャストも超豪華ですし、これは劇場のスクリーンで見るべきでは。