映写雑記

映画館の設備視点

映写の基本知識「5.1chサラウンド」

なんか最近めちゃくちゃ忙しかったです。こんにちは。

 

今回は、個人的に映画の音の基本だと思っている5.1chというモノの解説とかしていこうと思います。

ほぼ、5.1chとはどんなのかっていう説明なので、知ってるよって人は読んでても特に目新しい物は無いと思います。

 

5.1chとは何か

よく、映画館の上映作品一覧や、ブルーレイディスク等で作品に5.1chサラウンドという言葉が書いてありますね。でもよくわからないという人が結構多いと思います。

この5.1chが何かを知っていると映画を楽しむ時にちょっとだけプラスになるので、今回は映写のビギナーレッスンとして説明したいと思います。

 

5.1ch

これで、「ごー・てん・いっちゃんねる」と呼びます。または「ごーいち」とか「ごー・てん・いっちゃん」とか。

chはチャンネルという意味です。

 

他にも7.1ch、11.1chとか13.1ch等いろいろあります。

このchって何なのって話ですが、これは「独立して音が出てくる方向の数」となります。トラック数とか信号の数とかでもいいんですが、分かりにくいかなと思ってこの言い方にしました。

スピーカーの数ではないです。

 

へー、音の出る方向の数なんだと思った次に、じゃあ5.1の.1はなんだ?ってなると思います。この.1はLFE、つまりサブウーファー(SW)の事を指しています。

なので、5.1chは独立した5方向からの音とSWをつかうLFEの信号が1つという考えで、トータルで6方向から別々に音が出ているという事になります。

 

ここまで分かったら、次は独立した6方向からの音ってどいう事?となると思うので、

5.1chのスピーカー配置の図を描きました。

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 雑ですみません。(´・ω・`)

 

これは天井から劇場を見た絵で、絵の上辺がスクリーン側です。

丸の中にアルファベットが書いてあります。左上から順に

L(レフト)、C(センター)、SW(サブウーファー)、R(ライト)、LS(レフトサラウンド)、RS(ライトサラウンド)、LBS(レフトバックサラウンド)、RBS(ライトバックサラウンド)という意味になります。

この丸のアルファベットがスピーカーだと思ってください。そしてそのスピーカーの各名称となります。

これが映画のスピーカー設置で一番ベースとなるスピーカーの配置です。

そして、数えてみるとスピーカーが8個あります。

5.1chなんだからさっきの音の出る方向の数という説明から考えると、スピーカー6個じゃないの?と思った人も居ると思います。

ここら辺がミソになり、先ほど書きましたスピーカーの数じゃないよって事の答え合わせになります。

 

次の絵を観てみましょう。

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赤線で囲った方向から各個の音が出ます。

赤線の枠数を数えると6個です。

LSとLBS、RSとRBSが同じ赤い枠に入っています。つまり5.1chでは、LSとLBSは同じ音が出ていて、そしてRSとRBSが同じ音が出ています。

もうちょい砕いて説明すると、左壁のスピーカーと、後壁の左壁側のスピーカーは同じ音が出ていて、右壁のスピーカーと後方の壁の右側のスピーカーは同じ音が出ます。

 

スピーカーの数を増やしても、赤枠の数は変わりません。LSと書いてある左壁のスピーカーを10個にしようが、100個にしようがLSはLSなので、LSの音しかでません。そしてそれを1方向とカウントするので赤枠の数は変わらず5.1chなのです。

 

7.1chだと下の絵の様になります。

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LBSとRBSがそれぞれ独立し、LSとRSとは違う音が出せます。なので8方向から音が出るよという事になります。

 

極端な話ですが、これらの全てのスピーカーを一つの赤枠で囲って、全てのスピーカーが同じ音しか出せない場合は、スピーカーに包囲されていても1chという事になります。独立してないので。

 

こんな雑な説明で申し訳ない気がしますが、5.1chの説明はこんな感じになります。

 

現在の映画のサウンドフォーマットと35mm時代

 

現在の主流であるデジタル上映では圧倒的に5.1chサラウンドが多いです。体感9割5.1chで、予算の問題かで2chステレオとかがたまにあります。7.1chが0.5割ぐらいですかね。これは映画館によるとおもいます。ヒヒイロカネドロップぐらいの極まれに3.1chとかあります。シンゴジラとか。

 

IMAXのイマーシヴサウンドや3Dサラウンドと言われる分類のドルビーアトモスは特殊な扱いです。天井をつかったりちょっと多めの機材をつかったりと、音響と建築の設備投資がちょっとかかるためか日本だとあまり流行っていません。ただ海外だと現在の主流はドルビーアトモスIMAXのイマーシヴになりつつあると思います。

 

35mmフィルムの時はもうちょっと複雑でした。私が35mmフィルムをメインで上映していた時は、主にSRD(5.1ch)、SRD-EX(6.1ch)、MONO、ドルビーSR、DTS-SRを日常的に扱っていました。ちょっと古い作品とかだとドルビーAタイプとかも良くありましたね。他にもDTSはROMで読み取るタイプもあるんですが、機械はあれど私自身は一度も使った事はないです。一応機械はついています。一応。

 

ついでに6.1chの説明ですが、バックサラウンドが一つです。7.1chはバックサラウンドがLとRに分かれていますが、分かれてなく、LとRのバックサラウンド合わせてで1chカウントになるのが6.1chです。

 

映画にはいろんなチャンネル数のサウンドフォーマットが存在します。

ただ、チャンネル数が多いからすごいとかではなく、その映画を表現できていればチャンネル数なんて何でもいいと思っています。

 

今回は5.1chがメインの紹介でしたが、映画のサウンドは5.1ch以外に色々種類があって、聴き比べるとそれぞれ味が違って面白いです。なんとなく頭の片隅にでも入れておいて貰えればなと思います。

 

ではまた。