映写雑記

映画館の設備視点

映画「ジャズ喫茶ベイシー」はカッコいい

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こんにちは、

 

今日は、がっつりお手伝いさせてもらった映画「ジャズ喫茶ベイシー」を書いていこうと思います。

 

映画といっても岩手にあるジャズ喫茶であるBASIEのドキュメンタリーですね。

ただこの映画、星野監督やスタッフの方々のコダワリが凄いんです。

 

監督のコダワリを感じる作品

音響調整するにあたって、監督から先にイメージを頂いたので、それを元にベイシーを想像して創造するというのが今回の私のコンセプトでした。

 

本来であればベイシーに行って音を覚えてくるつもりだったのですが、緊急事態宣言とかぶってしまい叶いませんでした。ただJBLは馴染みのあるメーカーなので、あの年代のJBLは多分こんな音ではというのを考えました。

せめてD130のユニットの音でも聞いておくかと思ったのですがちょっと用意が間に合わなかったです。

 

と色々考えていたんですが、実際に音を聴いたら

 

めっちゃ音良いな?

 

これが第一声でした。このままで良いのでは…と思ったぐらい。

あと音もですが、絵も綺麗です。

しっかり映写できている劇場であればかなりびっくりできる画質だとおもいます。

画の構図も音と一緒でとっても「カッコイイ」です。

 

画と音の両方がかみあって、ベイシーをしらない私でもベイシーにいる気分になりました。

 

ベイシーのコダワリを感じる

監督のコダワリの中にベイシーへのコダワリと、音と画を通してベイシーのマスターである菅原さんのコダワリを感じます。

というか菅原さん自体がとってもカッコイイおじさんで、こんなおじさんになりたいって思う方ですね。

 

サラウンドの使い方や、演出に監督のベイシーへの愛まで感じました。

 

なので、私もそれを映画館として出来る限りお客さんに届けてぇなぁという想いが強くなり、携わらせてもらってとっても嬉しかったです。拘ってる物って製作陣以外の人にもポジティブな気持ちにさせてくれるのでとても好きです。

 

というかドキュメンタリーのベイシーでここまで音と画を綺麗にできるなら、普通の邦画ももっと頑張れるのでは。。。いや、最近少しずつクオリティ上がって来てますが、世界基準で考えるとちょっと速度が遅いんですよね、、、

 

ぜひ劇場で観て欲しい

今回、星野監督とは間接的なやり取りだけで、音響調整は仕込む→別日に監督さんたちに観てもらい修正点を貰う→修正するを私のスケジュールがつかず、別々で行ったので直接お会いすることはできませんでしたが、この作品に携わらせてもらってありがとうございましたと言いたかった、、、

 

公開館数は少ないですが、私の映画館に限らず、是非ジャズ喫茶ベイシーを劇場で見て貰えると嬉しいですね。何処の映画館でもきっと素晴らしいクオリティで観れると思います。