映写雑記

映画館の設備視点

実写映画「弱虫ペダル」がすごい。

movies.shochiku.co.jp

こんにちは、前回のブログ、読み返すとちょっと偉そうで文章って難しいなと反省してたりしてました。思った事を適当に羅列してるだけのつもりだったんだけど、、、

 

さて今回は公開されて結構経ちました「弱虫ペダル」をお勧めしようかなと思います。

 

私は弱ペダの原作とアニメを観てないので、実写映画だけでのお話しになります。

なので内容には触れませんがオススメする理由があります。

 

オススメするワケ...それは音質が良い

邦画のクオリティというのは割と低いなぁと感じる作品が多いです。低いというのは、映画といよりテレビドラマでは、、、と思う節が多いからかなと思っています。

そんな邦画事情もあり、正直言ってしまえば、あまり期待していなかった映画なのですが…試写してびっくり。

 

「あれ?音良くない?」

 

と洩らしてしまったぐらい良い音ですねこの映画。

マルチチャンネルの使い方がとかそいう小難しいものではなくて、単純に収録されている音の質が高いと思います。

輪郭があって解像度があり、立体感のある音声と思います。テレビ的に作られてる量産映画って常にコンプかかってるようなこう平べったい音だったり雑な音質なのですが、凄く綺麗な音が入っています。

 

セリフの音声も聴き疲れせず、とっても肉声に対してのリニアリティの良さを感じる音質です。

 

最近で記憶に残ってる音のいい邦画とえばキングダムとかも良かったなという印象が残っていますが、それ以来でしょうか、印象に残ったのは。

 

って話を番組担当の某氏に一方的に言った数日後に、どうも聞いた話だとだいぶ力入れてるようだぞっていう事を某氏に言われたので、ほんとに良い録音なのではと思います。

 

音も良いけど絵も綺麗だよ

音ばかりじゃなく絵も綺麗です。

綺麗でもあり、スコープサイズなのが個人的にとっても嬉しいです。

 

ちょっと懐古厨的な考えになってしまうのですが、映画と言えば大画面、大画面と言えばシネマスコープ!(ㇱネスコ)という想いがあるので、ㇱネスコの映画ってだけでもちょっとうれしくなります。作品的にビスタサイズの方が合ってる場合もあるのでビスタも好きですが、ちょっと違うベクトルでㇱネスコが好きです。

 

ただし最近の映画館はウォールトゥウォールといって、壁から壁つまり壁一面がスクリーンになっているラージスクリーンが一般的になって来ています。(IMAXやTCX)

その場合はシネスコサイズの方が小さく映写される形になり、ビスタサイズの方が大きい画面になってしまいます。新しい世代の映画館マニアと古い世代の映画館マニアだとこの辺りに認識の差がありそうで面白そうですね。

 

大人気作品の実写化なのでいろんな意見がある作品だと思いますが、映写クオリティの面からお勧めできる映画です。

 

ではまた

 

TOHOシネマズ立飛の轟音シアターに行ってみた。

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こんにちは、

という事で、ご近所にできたのでTOHOシネマズの轟音シアターなるものに行ってみました。劇場のレビューもなんですが、さすがTOHOさん、頭いいなって思った事があるのでそれに触れようと思います。

 

場内写真はなんかこう迷惑かなと思って撮ってません。ゴメンちゃい。

 

ご近所なので歩いていきました。

モノレールからはほぼ駅直通なので迷わないと思います。となりがフットボールコートになっていて楽しそう。コロナの自粛期間もありここ数ヶ月一回も行かないうちに色々変わってますね。

 

観にきた作品は、シーンカットのタイムコード暗記しちゃってるぐらい馴染み深い「劇場版ガルパン」です。パンツァーフォー

 

ららぽーとから独立した建物

こいうショッピングモールのシネコンて、ショッピングモール内にある事が多いと思うのですが、独立した建物になっています。後付けの映画館なのでたまたまそうなったんですかね?

これは羨ましいですね。楽しい事やりたい放題です

 

あと以前聞いた話だと、この手のショッピングモールに入っている場合、館内のルールに従わないといけない事が多く、深夜作業が難しいという事もあるそうです。

ここは独立した建物なので自由に動けそうですがどうなんですかね。

 

外見やロビーはちょっと安っぽく感じたのでコストカットを徹底して作ったのかなと感じましたが、何故か建物自体はとっても頑丈な感じです。

やはり新しいのでとっても綺麗な建物です。

 

箱のインプレ

ドリンクバーがとかネタはありますが、専門外なのでスルーします。

さっそく、劇場のインプレをしていきます。

轟音シアターは5番スクリーンになります。入り口にスクリーンサイズが書いてあって11mx4.7m(間違ってたらごめんなさい)。あれ、私のところの最大キャパ劇場とあんま変わらんというかちょっと大きい。

劇場サイズが一回り小さいのでスクリーンの満足感は高いですね。時代に合っていますね。

私のいる映画館、こいうベースの部分は古い設計だよねと思います。

 

劇場に入場した時の印象は、「めっちゃ静か」でした。

室内の騒音レベルを表したNC値というものがあるのですが、NC値だいぶ低いと思います。

空調も全く聞こえないし、外の音も聞こえませんでした。外見からは想像できません。

歩いた感じもめちゃくちゃしっかりした建築の印象。

 

壁のファブリックも光の反射が抑えられて良いです。

余計な装飾もなくコストカットのためかもしれませんが、シンプルな内装がいいです。座席部分に装飾ライトみたいなのとかあると反射してほんと観てて気が散って辛い。

と言った手前なんですが、壁の上の方の謎のパターン模様の部分がえらく反射してしまっていて残念でした。せっかく他がいいのにここだけもったいない。。。

 

残響時間はちょっと短めですかね。結構デッドな印象。

全体的な箱の残響や定在波の感覚を調べたかったけど一人拍手しながら場内歩くとか羞恥心に勝てずできませんでした。

 

音を聞いてみた感じですが、この建物って地下室ないんですかね?SWの鳴りはとってもくっきりすっきりしていて、床抜けしてしまう感じがなくとってもよかったです。とは言え浮き床かもしれませんが、普通のシネコンだとやはり上下の階にちょっと低域は抜けてしまってパワーロスしてるような感覚があるんですが、しっかり伝わってきます。すばらしいですね。

箱の総評は結構な好印象です。

 

画のインプレ

スクリーンサイズは箱のサイズに対して適切な大きさでとても良いいと思いました。

ただ画ですが、スクリーンの問題なのかフォーカスが甘いのかはちょっと眼鏡持って行き忘れたのでわかりませんが、全体的に微妙です。せっかく箱の迷光環境も映写角度も悪くないのに何故そうなった。。。特にアニメなので目立ってしまっているんですが、輪郭線にジャギー感があり、色というかスクリーン表面の雑味が多いです。

表面の雑味はスクリーンの問題な気がしますがどうなんでしょう。

 

 音のインプレ

 この劇場で使われてるカスタムメイドのスピーカーですが、ESFというメーカーさんのカスタムオーダーメイドですね。

実は私の映画館もESFのオリジナルカスタムオーダーメイドのスピーカーを1劇場だけ使用しています。なので期待していきました。

 

SWはアイソバリック方式とあります。確かに、コーントゥコーンタイプが堂々と鎮座しています。エンクロ観る限りベンテッドコーントゥコーン?

 

サラウンドはこれは3Way?4Way?どっちですかね。一番下はコアキシャルユニットで上二つがMidとLowなのかMid-Low二つなのかちょっとわかりません。セオリー通りならMid-Low二つ?最近の流行りってMTMでなるべくコアキシャルっぽい感じで設計するのが流行りだと思うのですが、あえてこのタイプの理由が気になりますね。

指向性が強いHiユニットが下部にきて耳に近くなり、指向性の緩いLowユニットが上にあるので音の低重心化を狙ったんでしょうか。

 

さて視聴の感想ですが、

 

良い所は、あれです。音の統一感があるので、繋がりがいいですね。Bチェーン担当しているジーベックスさんのポテンシャルが高いです。

LFEも輪郭がくっきりしてて、変にボわついていないのですっきりしています。

箱の良さもありそうですね。

 

音自体はスピーカーなのか、ルーム特性の都合でそうするしかなかったのか分からないですが、とてもローファイな音という印象です。解像度がもうちょっと欲しいな?

うーんでも、こいう感じの方が一般に聴き馴染みがある音になりやすいので、いいのかな~

 

もしかしたら、聴きやすさを優先するためにわざと耳につきそうなところを手あたり次第に叩いてるのかもしれません。作品ごとの調整はしてないですよねこれ多分。

でも良くまとまっていると思います。

 

轟音という言葉につられて見に行きましたが、普通に良く出来た劇場でした。

 

TOHOさん頭がいい

ああ、頭いいなと思ったことがあります。

轟音シアターっといって、劇場自体に轟音というレーベルを貼ってあります。つまりその作品ではなくその劇場で上映すると轟音となるわけですよねこれ。

一般的に爆音上映とかなんちゃら上映って、劇場につけているわけじゃなくて、作品につけています。私の映画館でも勘違いされてる事多いですけど、そのメイン劇場でかかるから○○上映ってわけじゃないですよ。

これが頭いいなって思う事がありました。うん。まあそうなるよねっていう。

 

今回は轟音しか観れませんでしたが、近いうちにIMAXとプレミアムシアターもいってみたいと思います。

ただ先に横須賀のヒューマックスに行きたいんですよね。めっちゃ気になっています。

 

ではまた。

 

 

映画館でステレオ音源はとても難しい(後編)

 

achamiya.hatenablog.com

 こんにちは、今回はこの後編です。

 

前回は左右で同じ音を出すのは難しいという話をしました。

そしてファントムセンターってものがあるよっていう話をしました。

では、後編では何でそれがステレオ音源の再生が難しいとの話になるのかをもうちょっと詳しくしていきたいと思います。

 

音がふらつく

スピーカーは高い音から低い音と結構幅広く出せます。

そしてその音が耳に届くまでに色々干渉されて変化します。

 

その変化の中に、音が消えたり、音が増幅してしまうという変化があります。

そして、その変化は、左と右のスピーカーから出た音たちは各々変化するため、左右で音が違う変化をしたりします。

しかし、変化しない音もあります。

 

つまりどいう事になるか。

左と右のスピーカーから全く同じ音を出したとしましょう。

その時に、左の音は高い音から低い音までちゃんと耳に届いたとします。

けど右の音は高い音が消えてしまい、中ぐらいの音と低い音だけが耳に届いてしまう。

という事がおきます。

 

そうすると、中ぐらいの音と低い音だけファントムセンターになり、高い音は左の方向から音がするという現象がおきます。

 

実際に聴けるようにステレオ音源用意すればいいんでしょうが、作る環境がないのですみません。

 

今はざっくり高い音、中ぐらいの音、低い音の三つの音で例えましたが、音はいっぱい高い音から低い音まであります。それら全てが作用するので、音がゆらゆらと不安定に聞こえてしまうという現象がおきます。これが音がふらつくという事です。

 

歌声やセリフは上下する

皆さんご存知のとおり、歌声とかは高いパート低いパートとありますよね。

セリフの声も役者さんの演技で高かったり低かったりします。

先ほどの音がふらつく現象がここでもおきます。

 

例えば低い声の時は真ん中で聞こえるのに高い声は左にいってしまうというさっきの例え話と同じ現象がおきます。

そしてそれは左だけじゃなくて左右にふらついたりもするので、音が前から欲しいのにあっちこっちに飛んでしまいます。※その劇場やシステムによって変わってきます。 

聞いていてとっても耳が忙しくなります。

 

ただし映画館で見る場合よくわからない

ここまで説明したステレオでの再生ですが、座る席が右側だった場合右スピーカーの音しか聞こえなくなるので、それがしっかり再生できている劇場なのかどうかは本当にど真ん中の席に座っていないとわかりません。良い捉え方をすれば誤魔化せるという事なのですが、個人的にはちゃんとした再生がお届けできないので好きじゃないんです。

 

 

千と千尋のEDが難しい理由

やっとこれの話ができます。だいぶ駆け足での説明になってしまったここまでの説明ですが、

千と千尋のED、有名な「いつも何度でも」ですが、これ映画の本編できくと、何故かボーカルがLCRの前面三つのスクリーンスピーカーに同じぐらいの音量でいます。

 

さて、ステレオ2chでもとっても難しいと言いました。

3chに増えてしまっています。

 

難しいじゃなくてこれはもうおにちくです、、、

どう頑張ってもボーカルが左右にふらふらしてしまいます。

そもそもセンターにボーカルがいるのでそこはいんですが、左と右の相性だけを考えるだけじゃなくて、左と真ん中、右と真ん中、と見なきゃいけない音が増えてしまっています・・・

透明感のあるとっても通る美しい歌声がなんか治りが悪い、、、

しかも声が高いから本当に難しい、、、

距離が近い劇場であればまだなんとかなりやすいですが、大劇場だと難しいですね。

 

このエンドロールのいつも何度でもを完璧に鳴らせるシステムをお持ちの方は素晴らしいシステムだと誇っても誰も文句言えないと思います。少なくとも私はそうお思います。

 

 

実際書き起こしはじめると、着地点がわからず最後は駆け足になってしまいましたが、こんな感じです。

5.1ch以下のシステムの映画館って見つけるのが相当難しいと思うので、作る側の人も是非センタースピーカーを気兼ねなく使ってもらいたいですね。

 

ではまた。

映画館でステレオ音源はとても難しい(前編)

こんにちは、今回はちょっと小難しい内容だとおもいます。

ほんとはいろんな画をいっぱい描いて貼り付けて、読みやすくと思ってたのですが、描く時間がなく、まったくブログの更新がはかどらないので、もう文字だけでいいやとなりました。すみません。

とりあえず

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お猫さま

子供のころに一緒に暮らしていた私の愛するお猫様のセクシーショットを置いておきます。

 

今回の話は、以前のジブリを映画館で観るべき理由を綴った日記の中で、千と千尋のEDをまともに鳴らすのが難しいと話しました。その理由にもなる話なのでまとめたいと思います。

achamiya.hatenablog.com

普段、一般の方が生活をする中で一番利用するのは2ch(2チャンネル)のシステムです。今のテレビやイヤホンで聴く音の大半は2chステレオオーディオになります。

オーディオマニアの方たちも2chまたは2chにサブウーファーを足して、2.1chにしている人がほとんどですかね。

ライブなんかのPAシステムも基本的には2ch(2.1ch)のシステムかと思います。

ステレオ2chはレフトスピーカーとライトスピーカーの二つの方向から音が出ます。

 

みなさん意外だとおもいますが、このL(レフト)とR(ライト)からの音を再生するというのは実はとてつもなく難しいのです。

 

何故ステレオの再生が難しいか

それを説明する前に、人間の耳の特性をざっくりアバウトに説明します。

※独学なのでちょっと間違ってたらゴメンなさい

 

人間の耳は左右についていますが、左右の耳が聴く音の違いで音の出ている位置を特定しています。

正面の音は、左右の耳に同じタイミング、同じ音量で聞こえているので正面と認識します。

左斜め前の音は左耳で聴く音が少し早く、右耳より大きく聞こえているため左斜め前から聞こえていると認識します。回析とかいれるとややこしくなるので割合します。

 

動物がまず危険を察知するのに使うのが音であり、人間も例外ではなくこの音の特定能力がとても発達しております。

 

このことを頭に入れてもらいつつ、ステレオ再生が難しい理由ですが、

それは、レフトスピーカーとライトスピーカーから出る音を左右対称にすることが難しいからです。

 

左右の音を対称にすることが難しいワケ 

バンドの音楽でも、ギターが左でベースが右でみたいな位置が偏っている物は問題ありませんが、ボーカルなどの真ん中で鳴らなければいけない音があります。

その真ん中で鳴る音をLRの2chステレオだった場合、左と右のスピーカーで音を真ん中に作らないといけません。

 

この左と右のスピーカーを使い擬似的に作られた真ん中の音をファントムセンターと言います。

 

このファントムセンターは左と右の音が全く同じタイミング、同じ音量、同じ音でやっと起こる現象です。

 

誰しもが想像しやすい音として、イヤホンの音を思い出して見てください。

ボーカルが自分の頭の真ん中、なんか目と目の間あたりの脳味噌あたりにいるように感じませんでしょうか。

 

楽器に関しては散らしている楽曲も多いので、左右で別れていると思いますが、ボーカルはちゃんと真ん中にいると思えるはずです。

 

イヤホンやヘッドホンはとてもこのファントムセンターがやりやすいです。

何故ならばスピーカーと耳の距離がほぼ無いに等しいので、やりやすいのです。

 

音は空気を伝わる波のような物理現象です。

あまり知られていませんが、温度、湿度、空気中の酸素や二酸化炭素なんかの成分の割合で音の伝わり方が変わります。その上、風や椅子などの障害物によっても左右され、屋内であれば壁や床天井から反射された音でも影響されます。

そして、それらが悪さをして左右の耳に入ってくる音に差ができます。という事は先ほど説明した人の耳の特性上、真ん中に音を感じるというのが難しい。

 

つまりどいうことかというと、

ものすごく極端な話ですが、スピーカーの配置を含めて、完全な左右対称の部屋でしかファントムセンターは難しいのです。

この左右対称には、壁や床天井の素材も入ってくるレベルです。

 

そのため、オーディオマニアの方達はルームチューニングだったけ?とかして、なるべく左右の差を調整してなくしたり定在波や残響とかを調整してファントムセンターなどの音が位置を持つ事を音像定位と言うのですが、その定位のためにがんばったりしてます。めちゃくちゃ金かけて。

 

ではなぜ、音を使う施設である映画館でも難しいのか

正直、家の方が簡単にできたりしたりするかもしれない(私の経験上)感じです。

 

・人とスピーカーが左右どちらかまたは前後に偏っているか離れている状態になる

・空間が大きい

・完全な左右対称の部屋が難しい

・お客さんが左右対称に座るとは限らない

・そもそも完全などセンターの席がない場合がある。

などの理由からファントムセンターというのは映画館ではとても難しいです。

 

最後に書いてある、センターの席がない場合があるという事の理由ですが、

高い周波数、つまり高い音ですね。になってくると数センチとか、数ミリとかの単位の音の波になってくるので、頭を少しずらすだけで音がずれてしまいます。そのため、左と右のスピーカーから左右対称の位置ではなくなっていくだけで成立しなくなります。

 

難しい理由の一部なんですが、そんな感じです。

 

そして声を大にして言いたい。

映画で2ch音源マジやめて。

 仕方ないですけど、エンドロールの楽曲は2chが多いです。主に邦画というか邦楽なんですけど。ただ最近ちゃんと映画用になってる場合も増えてきています。でもやっぱ2chとか2.1chが多いです。

洋楽って洋画で使われる時、ちょっとだけセンターも入っていたりそもそも5.1chに鳴ってたりするんですよね。たぶん映画用にリミックス?しているんだと思います。

 

エンドロールはまあしゃあないってなるんですけど、本編も2chステレオだと本当に厳しい。

 セリフは真ん中にいようとする音が入っているので、もうほんと泣きそうになります。

2chMONOとかいうクソ仕様、君もやめてほしい。

 

 ちょっと小難しい話だったのでここで一回切ります。

後編ではもうちょっと深く2chステレオについて説明しつつようやくジブリの話の続きに触れていきます。

 

引っ張るつもりなかったんだけど、結構文字数いってしまったので、、、

今回はCP650と違ってちゃんと後編につづけます。3〜4日後ぐらいの更新予定です。

 

ではまた。

ようこそ映画「館」音響の世界へも欲しい

eigaonkyo.com

こんにちは。今回はあんまり内容はありません。ツイッターのつぶやきみたいなものです。ちょっと忙しくて、ネタを作る時間が無かったからとかそいう理由ではないよ

 

先日より、ようこそ映画音響の世界へという映画が公開されました。

とっ・・・・・・・・・・っても面白い内容です。特に作る側の人ではなく上映する側の我々がみても、楽しい内容でして。業界に関係ない一般の方がみても新たな扉を開けるのではと思うほど誰が見てもよい映画です。

 

あまり、新作の紹介って実はやりたくなかったのですが、とっても素晴らしいのでちょっと触れてみました。

 

こんなに、いろんな想いをもって作られている作品たち、やはり作られたそのままを上映してこそ、その想いに応えられるのでは。。。と思いました。

 

画と音で出来てる映画。音がいかに大事で偉大な存在なのかも分かります。

両方が調和したり掛け算されて最高の状態になる映画

その最高の状態をお届けする役割を頑張りたいですね。

この辺りをもっと勉強したいので、またスカイウォーカーランチに行きたいですね。。。1日だけの見学でしたが、いまだにあの時の衝撃を覚えています。

 

映画音楽と音響がきたので次に映画館の音響の世界を紹介する映画も作ってくれたらいいなぁ

 

次は、保留していた千尋のEDを鳴らすのがめちゃくちゃ難しい理由を書いてみたいと思います。

 

映画を観るか、映画館を観るか

こんにちは。

今日は映画の感想とかを観てて、映写として「もったいないな!」と思った事がありますので、その話をしようと思います。

 

爆音上映という文化

ここ数年で、爆音上映等の特殊な上映が一般認知されはじめ、賑わうコンテンツの一つになってきたかなと思っております。

先駆者は吉祥寺の今は無きバウスシアターかなと思っておりますが、昨今はいろんな映画館で爆音上映を観る事ができます。あのTOHOシネマズですら轟音シアターなるものを作り出したぐらいに市場的にも無視できない需要になっているんだなと感じました。

 

映画館でみる映画

映画館での映画の見方は十人十色、好きなように観て欲しい!好きなように楽しんでほしい!と思っています。

ですが、映写としてクリエイターさん達が作った映画をお客さんに届ける時にそれとは別の気持ちもあったります。

 

本心を率直に言うと、「爆音だけでなく、もう一回、観て欲しい」

という気持ちがあります。もう一回とは何か、爆音でも何でもない普通の上映で普通に観て欲しいという気持ちです。

 

私の音の先生的な存在の方から学んだ一つなのですが、「感想に音が残っていたら負けなんだ」という事を学びました。つまり、映画の感想が低音すげー!!とかサラウンドが良く鳴っています!な感想になってしまっているのはこちらとしては負けだと思います。

音の記憶があって意識が行くという事は映画のストーリーから意識が離れているという事です。

まあ映画自体が自分に合っているかとか、面白い、詰まらない、そもそも音を聞かせにいく作りだったりとかそいう理由も出てきますが、基本的には舞台や映画は音が邪魔しちゃいけないという事です。

 

何度も見ている映画は、細かい事に気を配る事ができるようになるので、ここの音が良かったとかなるのは当たり前だと思いますが、初見でわくわくしながら見に行く映画であるなら、映画自体も楽しんでほしい、こんないい作品なのにもったいない!と思ってしまう事があります。

爆音も楽しいですし、中毒になります。普通のものではやはり物足りないと感じるのも確かです。ただ、やはりエンターテイメント性を重視した上映だと思っているので、こちらは「映画館を観る」という方がしっくりするかなと思っています。

 

是非、「映画を観る」も一つの選択として増やしてみてください。同じ映画でも受け取る印象が良いか悪いかも含めて全く変わると思います。

 

映画を観て、映画を楽しんで。爆音で観て、映画館を楽しんで貰えたらなと思います。

 

なんかすげーポエムになってしまった...

 

 

ではまた

映画館で鑑賞中にスマホを見ると...

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場内でのスマホの光

 

こんにちは、まず真っ先に言っておきます。今回の記事はスマホを観てはいけない理由以外は私個人の考えです。

映画観賞中にスマホ観ている人って定期的に話題になりますよね。

私自身も映写室にいるとちらほら発見します。何度か自分でも直接お客様に注意したりもしています。

 

今回はモラルとかマナーとかは他の方がいっぱい説明してくれているので、それ以外で上映中にスマホをみてはいけない理由があるのでそちらを紹介し、実際自分で注意してみた経験から映画館の抱える問題点の考察を少ししてみようと思います。

 

上映中にスマホを見てはいけない理由

以前やっていたツイッターでもちょっと言った事あるんですが、上映中のスマホ操作は盗撮の容疑がかかるのでやめた方がいいです。

容疑がかかると普通に警察立ち合いの元でスマホの中身を見せるイベントが発生してしまいますので本当にやめた方がいいです。

たまに「やってないのに何で見せなきゃいけないんだ!」みたいな反論する人いますけど、実際に盗撮やってる人も同じこと言いますよね。つまりスマホの中身を見せない限り容疑は晴れないのです。

たぶんどの劇場も何かあると怖いから普通に警察を呼ぶと思います。

 

上映中のスマホ画面はかなりの害悪

冒頭の写真は上映中を再現した場内でアームレストにスマホを置いて撮影したものです。

写真でみてこの目立ちようなので、実際見るとそりゃもう何これってぐらい目立ちます。

鞄に隠してみている方もいますが、あれあんまり意味ないんです。普通に見えます。

最後列だからと思ってみてる人も居ると思うんですが、反対側の同じ列の人は普通に見えます。人間の視野角は思ってる以上に広いです。

劇場に慣れている人であれば、後ろで光っている物が壁に反射して何かが光ってると気づく人もいるとおもいます。最近は増えてきたドルビーシネマの劇場なんて多分真っ先に分かります。

スマホの光を気にする方が公共施設に向いてないっていう旨のコメントを観た記憶もありますが、違います。映画館は快適な上映環境を提供する場であるので、他人に不愉快に思われる行為をする事の方が映画館という公共施設に向いてないのです。

 

上映中に実際に注意した時に思った問題点などの考察

実際に何度か注意していますが、その時に思った問題点をいくつか。

まず初めに思った事は、中央に座っている人にはリアルタイムで注意が難しい。

結局、鑑賞終了後に警察と一緒に別室へ連行されるのですが、他のお客様的には鑑賞中になるべく早くに注意してもらいたいですよね。

通路よりの席であれば良いのですが、中央に座られているとどうしても他のお客様をかき分けて行き、お客様が鑑賞中の前で注意のやり取りをしないといけません。スマホいじってる人によってはそこで口論になるので上映どころではなくなってしまうリスクが高いです。

 

あと警備員を付けたらどうかという話もありますが、一日の上映回数が少ないミニシアターでなら予算があればできなくもないですが、いくつものスクリーンがあるシネコンでは現実的ではありません。スタッフが常駐する場合もその分だけスタッフを増やさないといけないのでやはり現実的ではないですね。

 

それと一般的なシネコンの構造だと、前方方面から入場する形の劇場が多いと思いますが、その通路から場内を見渡すのは逆にスタッフがお客様の視界に入ってしまうので使えないと思います。前方の異物というのはスクリーンの反射でかなり目立ちます。

 

ちょっと注意した時に感じたことでこれだけ出てきたので、フロアのスタッフはもっと思う事が多いのではと思います。

 

ちなみに映写室から監視するのはどうなのかという話もしますと、映写室からは座席全ては見えません。割とみなさんが思っているより局所的な部分しか見えないです。

私のいるところで一番映写窓が広い劇場でも50席ぐらいしか見えないですね。

 

では劇場内を圏外にするのはどうかという話も以前に偉い人達とした事がありました。ただごめんなさい、なんかすごい出来ない理由があったんですが忘れてしまいました。

 

私の一個人の所感ですが、それでこんな感じなので業務として直接接客している方々たちからするとさらに色々と難題が見えているのではと思います。

 

見捨てて良い問題ではないので、日々どうにかできないかは考えてる事だと思いますが、現状難しそうです。

観ているスマホ画面に警告が表示されるとかで直接干渉できるサービスができれば解決しそうですね。

 

ではまた。